フラスコ苗とはフラスコの中で育てた小さな苗のことです。
ランの種は、とても小さく自分の力だけでは発芽することが出来ません。
そこでフラスコ内の培地に種を蒔き、植え出すことが出来る大きさに育てます。
またメリクロン(組織培養)によって親株を増やすこともあります。
この場合も一定の大きさになるまでフラスコ内で育てます。
 <例>左写真:パフィオペデュラムのフラスコ苗









植え出しの時期


フラスコから出したばかりの苗はフラスコ内の環境から外気の環境に穏やかに慣らしたほうが、順調に生育します。
このため蘭にとって快適な温度と湿度を保ちやすい春または秋にフラスコ出しをするのが理想です。
夏は高温のため幼苗が痛みやすいので避けたほうが良いでしょう。
冬に植えだす際は温度を20℃〜25℃に保つようにして下さい。

苗の取り出し方


フラスコから取り出す際に苗を傷つけないようにピンセットなどで丁寧に取り出して下さい。
取り出しにくい時はフラスコを割って苗を取り出して下さい。
☆ガラスで怪我をしないようご注意下さい。☆
(新聞紙でフラスコを包み込んでから割るとガラスが飛び散るのを防げます。)
取り出した苗を水ですすぎ、培地、枯れた根や葉などのごみをしっかりと洗い流してください。
きれいになった苗を殺菌剤(ベンレート・ダニコール、ダイセンなど)に 浸すとカビや細菌病予防に有効です。
また活力剤(メデール)に浸すのもより生育を良くするのに効果的です

苗の植え方


植え込み材料:水苔・3号鉢・発泡スチロール又は鉢片
3寸の素焼き鉢の鉢底に小さな発泡スチロール又は鉢片を入れ、根を広げるようにして水苔を巻いた苗を詰めていきます。


一鉢に5本〜10本ほど入った寄せ植えにします。


植え出し後の管理


植込み直後はゆっくりと環境に慣らすために、風の当たらない場所で80%位遮光して管理してください。
苗の上に新聞紙をかけて遮光と乾燥を防ぎ徐々にはずすと順調に栽培しやすいです。
乾燥すると葉先から脱水し白く枯れこんできますが過度の潅水は立ち枯れ病が出やすくなりますので、 一週間位はやや乾燥気味にします。
植込み後は時々殺菌剤をかけ、2週間程度で徐々に外気に慣らし、明るい日陰に移して下さい。
根が動き出し2〜3ヶ月たちましたら、ハイポネックスの2000倍液など薄い液肥を施肥して下さい。